ちょっとダーラナのMora(ムーラ/モーラ)まで観光に行ってきたんだよ。7月と言えばスウェーデンの夏休み期間だしさ。何処か車で行ける距離で手軽な観光地はないものかと考えましたところ、Mora旅行と決定した訳です。とは言いましても、スウェーデン人は基本的にスウェーデンの北から南まで車で行くんだけどさ。でも私はスウェーデン人じゃないし、夫も運転が嫌いだし、私が住んでいるJämtland県ではない所と言えばダーラなくらいしかなかったという方が正しいのかも。
でもね、実は今年はスウェーデンに住んでいるならMoraへ是非行くべき年だったかも。何故かと言いますと、スウェーデン人の中で一番の有名画家Anders Zorn生誕150年だったからです。150年を祝って、Zornmuseet(ソーン美術館)では通常よりも多くの絵画を展示してあるからです。
Mora自体は特に大きい街ではないのですが、ソーン美術館とソーンが住んでいたソーンゴーデンはまさに世界レベルの観光地といっても過言ではないと思うの。美術館にはソーンの絵画、デッサン、彫刻など彼の作品が沢山展示してありました。実際に絵を描いている写真とその写真の中で描いている実際の絵が隣同士で展示してあったり。ちょっと感動。
ソーンゴーデンはガイド付きで、15人程のグループで家の中を見学します。ガイドはスウェーデン語ですが、英語も話せるので英語で質問もOK。
ソーン自体がかなりの収集家だったらしく、家の中にはローマ時代の彫刻や1300〜1500年代の教会のタペストリー、地元の教会の壁彫刻からハンドクラフトまで幅広く収集していたようです。シルバー食器はスウェーデン位置のコレクションだったそうです。そして、レンブラント・ファン・レインの銅版画も収集していたようで・・・。ガイドの話を聞いていたおばさんが「レ、レンブラント!」と絶句しておりました。納得。
また、新しい物好きだったようで、アメリカ製の電気冷蔵庫、Mora唯一の個人で電話を所有、セントラルヒーティングシステムなど、かなりハイテクな家だったみたいです。ここで働いていた従業員の待遇もよく、医療は勿論給料とは別に補助され、ソーンが食べていた物と同じ食事を食べていたそうです。そして給料の交渉も可能だったそうな。
ソーンの奥様エマも素晴らしい人で、地元のハンドクラフトを芸術として認め、家の内装(椅子やソファーのクロスやカーペット)を地元のハンドクラフトで揃えていたそうです。子供はおらず、夫婦の死後は博物館にすると決めていたそうです。
ソーン生前時より個人の資産管理はウプサラ大学に委託されていたようで、現在もその伝統は変わっていません。そのおかげ(?)で、美術館/博物館は補助金無しでも運営できるんだそうです。す、すごすぎ。
肖像画は1作当時の値段で3〜4000ドル。よく分からないけど、今の価値でいう所、数千万円以上なのかい?
という事で、絵画や家も見物だが、ガイドの話を聞くだけでも十分楽しめる素晴らしい美術館/博物館です。スウェーデンに来たら、是非行ってみてくださいな。